冷水魚由来の油脂
ほかにも、イヌイット族は非常に動物性脂肪を多く摂取しているにも関わらず、一般的な心血管疾患が比較的少ないという事実はよく知られています。これは、冷水魚由来の油脂による均衡作用などによるものです。
ヴァージン・ココナッツオイルが主要な食用油脂
しかし、伝統的な処理を行ったヴァージン・ココナッツオイルを主要な食用油脂として使用してきたアジア・太平洋域の熱帯の島々のコミュニティーでは、心血管疾患だけでなく、多くの慢性疾患の発生率が格段に低いこと、そして、肥満症がほとんど見られないことは、それほど知られていません。
悪い風評
ココナッツオイルが悪い風評を得るに至った道筋と、強力な米国の食用油業界の影響については克明な記録が残っています(1)。ココナッツオイルについての真実を見出すには、油脂に含まれる、中鎖トリグリセリド(MCT)または中鎖脂肪酸(MCFA)として知られる、主な成分の効果を研究するだけでいいのです。
中鎖トリグリセリド(MCT)または中鎖脂肪酸(MCFA)
ヴァージン・ココナッツオイルの成分の65%以上は中鎖脂肪酸です。
これらの脂肪酸は、非常に小さいため、迅速に消化され、身体は脂肪細胞内に貯留する代わりに、即時的なエネルギーとして使用します。MCFAは、炭水化物に似たエネルギーを生み出すために使用されます。
したがって、ほかの脂肪のように血流中を循環しません(つまり、悪玉LDLコレステロールを増加させず、血管への堆積に至りません)。
問題の原因:不飽和植物油
このため、脂肪細胞に貯留されることも、体重の増加や動脈硬化に寄与することもないのです。一方、私たちが調理に使用する、いわゆる心臓に優しい多価不飽和油は、主にLCFAからできています。
LCFAは、LDLコレステロール(悪玉)が、脂肪を血流に乗って移動することを要求し、プラークの堆積や脂肪の貯留に寄与しています。さらに、高抗酸化性のMCFAとは異なり、LCFAはフリーラジカルによって急速に変質し、酸化LDLコレステロールを作り出します。
これは、動脈疾患の主因となるものです。酸化した脂肪のみが動脈内プラークをもたらします。そして、このプラークの組成の74%は、多価あるいは単価の不飽和植物油に由来するものなのです。
ココナッツオイルを多量に消費するコミュニティー
ポリネシア、インドネシア、スリランカ、インド、フィリピンなどの国々におけるココナッツオイルを多量に消費するコミュニティーにおいては、血清コレステロールが低いだけでなく、冠動脈疾患に関しても、有病率および死亡率の両方において低くなっています。
多くの書籍や美味しいレシピが入手可能です
ヴァージン・ココナッツオイルと伝統的な食生活に関しては多くの有用な情報が著されていますので、もしこの長時間の試験により判明した、
あなたの家族の健康にとっての重要性についてまだ疑問がある場合は、ご自分で調べてみることをお勧めします。多くの書籍や美味しいレシピが入手可能です。
現代的な加工食品による影響
私は過去25年間、熱帯アジア(マレーシア、インド、インドネシア)で過ごしてきたオーストラリア人であり、ヴァージン・ココナッツオイルをはじめとするココナッツ製品を日常的に摂取し続け、優良な健康状態と肥満症や多くの現代病に冒されていない伝統的なアジア文化をこの目で見てきました。
この地域において、食生活が伝統的なものから現代的な加工食品への変化を遂げることは典型的なことです。そうすることで、彼らは知らず知らずのうちに、これまで先人の間では滅多に見られなかった、心臓病、癌、糖尿病、炎症、神経症および代謝異常などの疾患に苦しむ可能性を高めているのです。
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